”インターネットでフルカスタム”を見て来店してくれましたお客さんからの依頼です
サベージは何度かカスタムしましたが、今回は650ccです
ベルトドライブの変り種バイクです
イメージは僕の好きなビンテージトラッカーです
これもまた燃えてきました

とりあえずひん剥いてみます
アメリカンな外装は取っ払って、一からイメージを構築していきます
大変そうな行程ですが、ここは楽しいので仕事も早いです

タンクは中国バイクの”幸福”のものです
これがまた、フィットすればいいラインをかもし出しそうなのですが、フィットしません
タンクの大加工が必要です

フレームにあたる部分を大胆にもカットしました
これをカクっとフレームを避けるように溶接します
次にコックもフレームにあたります
これまた移設のために溶接です
んーー大変やー

ポストの長さがバランスが悪かったので、短くカットしました
2インチほどです
ワイドバーのポストは低いに限ります

今回の一つの難題 タンクのステーです
タンクは本当に大変です

リアフェンダーの位置も合わせて行きます
サベージのフレームは独特で、リアにフラットフェンダーを使うと、2人乗りするには結構な加工が必要です
1人乗りなら簡単なんですけど、オーナーがやっぱり彼女を乗せて走るんでしょう
頑張ってリアアームを作ります
長さはおいおいバランスを見てカットします

出来ました
助手がフェンダーに乗ってどんどんとジャンプしています
それでもびくともしません

結構いいラインのアームです
これで、かなりの強度を得たリアフェンダーにキャリアを乗せ、彼女が乗ります

フロントフェンダーを作りました
リアフェンダーと同じフラットフェンダーで作ったために、当然バランスもとれています
トラッカーっぽく少し浮いた感じに合わせています

キャリアをつけてみました
スーパーカブのものです
この持つところが、かなりタンデムライダーには、、安心です

シートも決めました
絶妙なバランスで、タンクから、シート、キャリアへとラインが決まりました

リアフェンダーのメッキがあがってきました
リアストラット部分のペイントも終わり、いい感じになってます

オーナーの依頼でケントオレンジにペイントしたタンクが乗ります
ビンテージな匂いがしてきました
いい色です

キャリアもメッキです
あとは大変な配線を決めれば完成です
ここで手を抜くと、すべてパーになります

出来ました
いつものように南港ATCです
乗り味は実にマイルドで、ぶっ飛ばそうと思わない、ゆったりしたポジションです
こうして乗ってみると、サベージのエンジンは、こういうスタイルに向いています

前後フェンダーがビンテージ感をぐっとあげています
幸福タンクもバランス抜群です

シートとキャリアのバランスも悪くないです
今回の一番肝の部分、リアサブフレームがいい感じです

今回は外装類のみの変更で、特に重加工はしていませんが、それでもここまでビンテージ色が出るのは、サベージのベースがいいからです
マイナー車であまりカスタムされているのは見られませんが、ベース車としてはかなりいい位置にいると思います

650ならではの、大きなベルトラインがかっこいいです

グーバイク誌さん 掲載ありがとうございます

バーニング誌さん 掲載ありがとうございます