今回はボロのノーティーダックスをレストアします
エンジンがかかるのを確認して、すぐにこの状態までばらしました
元の写真を撮るのを忘れていて、ここからのスタートになります
まずまずの状態だったのですが、レストアで完璧な状態にします

フレームも汚いのは汚いのですが、この年式の状態としては、ましな方だと思います
磨いて色を塗れば、ぴかぴかになる範囲です

ショックもばらして、レストアします
そこまでしてこのショックを使うのはどうかと思いますが
オリジナルにこだわるのではないのですが、このチープな感じは捨てれません

アルミは年式相応に粉が吹いています
エンジンが綺麗とバイクは生き返ります
ここもレストアしていきます

まずエンジンをばらします バルブは例のごとくカーボンがたまって、ごりごりです
右が磨き前、左が磨き後です 混合気がスムーズに入って、スムーズに出て行きます
シングルカムの単気筒は一番楽です
2本で済みますから

ガスケット類はすべて新品に、ピストンリング、バルブステムシールも新品です
バルブは磨き後、擦り合わせをし、ピストンヘッドもバフでぴかぴかです
クランクケースは耐熱シルバーに、シリンダーは耐熱ブラックに塗装しました
ヘッド、ヘッドカバーはブラスト後、2度の特殊磨きでかなりの艶です
可能な限りボルト、ナット類はステンレス化し、非の打ち所のない完全状態のエンジンが出来ました

次にホイールが出来上がりました
ハブは白に、リムは黒にペイントし、チューブ、タイヤは新品に換え、ボルト類はオールステンレスです
ぴかぴかで走るのがもったいないくらいです

フロントフォークもオーバーホールしました
アウターは白にペイント、インナーは再メッキ、シール類は新品にしました

リアショックもレストア済みです
スプリングは再メッキ、アジャスター、ヘッド部はブラスト、ダンパー部は磨きで綺麗になりました

足回りパーツが出来ましたので、フレームに組んでいきます
フレームは白に、ステム、トップブリッジは黒に塗りました
今回は爽やか路線です

キャブが汚いです
洗いでは取りきれない汚れなので、ブラストで吹き飛ばします

綺麗になりました
こうでないとだめです
綺麗なバイクが、一点の部品の汚れにより、全体が落ちて見えることがあります
キャブは特にそういう効果を持つ部品だと思います

リアホイールがつきました
トルクロッドも再メッキにし、リア周りが引き締まりました

エアクリ、リアフェンダー、キャリアをつけました
すこしずつオートバイになっていくこの課程がカスタムをしていて一番楽しいです
この前の磨きや補強の段階が一番楽しくないです
そういった苦労があるから、完成に毎回満足するのかもしれません

ほぼ完成しました
シートは張替え、ほとんどの部分がレストアされました
今回のレストアは、カラーリングまでは再現しませんでした
それは、やっていて楽しくないからです
もともとあるべき姿に戻す作業は楽しくありません
「こんなに変わったんか」という感動が好きです

カスタムしなかったのは、このベースをとても気に入ったからです
カスタムの余地を感じさせないスタイルは本当にすごいです

完成しました
今回はライトには珍しく、加工はしていません
カラーリングのみの変更に抑え、ベースの良さを引き出しました
若い人には新しく、年配の方には懐かしいスタイルになったと思います

足回りも基本的にノーマルですが、ステンレスボルトと、クロームメッキのトルクロッドが効いています
走って汚れるのがもったいないです

エンジンはなかなかの出来です
次のオーナーがここからボアアップなり、吸排気カスタムなりで自分の色に染めてくれれば、それはそれでいい味を出してくれると思います