先日、草レースに行きました
レースには今まで興味はまったくなかったのですが、やってみると面白いものです
次のレースに、面白いベースとしてMR80を選びました
ライトでは初めてのレース用車両を作ります
とにかく、とりあえずはエンジンをかかる様にし、状態を見ていきます

仕入れて、まず洗車しますが、そのときにチャンバーがついていないことに気づきました
ちとボケてました
不覚

まず、レースでは命のタイヤを変えました
サイズがないために、太くしました
その際にどこも干渉しないかチェックします
とりあえず、トルクロッドのみでした
エンジンはキャブ洗浄と、プラグ交換でかかる様になりました

次に友人のたけまっそに貰ったNSRチャンバーを加工して付けました
その際に、ノーマルチャンバーなので、中の壁を2枚抜きます
一度2箇所で縦に切断し、壁を切り取り、また溶接で埋めるといった、手間な作業です
ただこれでスタイル的にも速そうになりました
実際 速くなっているのかどうかは定かではありません

チャンバーも後ろのファットタイヤにぎりぎりのところでかわしています
あとは、ライトの看板がレース場で恥じないように男前に仕上げていきます

タンクを開けると、死んでいました
中は錆錆、キャップの裏はぼりぼり、コックはどろどろ
キャップ、コックをオーバーホールしました
タンクは錆取りをし、コーティングします

全バラしてすべてペイントしました
フォークはインナーを再メッキし、アウターはブラック塗装、その間にオーバーホールを施しました
僕用なので好みの硬めに合わせています

こちらはリアホイールです
ハブ、スポーク、リムすべて黒です
今回のペイントのイメージは 黒くて速い です
背の高いタイヤもいい感じです

助手が必死にタイヤをはめています
リムに傷を付けず、それでいてチューブをちぎらない様に、悪戦苦闘です

エンジンも腰上オーバーホールをしました
ピストンリングを新品にし、ポート研磨をウエムラレーシングに出しました
全体に耐熱ブラックを吹きつけ、キャブはノーマルの1.5倍ほどの口径を持ちます
かなり渋いです

次にペイントしたフレームにこのスペシャルエンジンをのせます
こんな時に助手はいません
鼻息を整えて慎重にセットします

前後ドラムブレーキなので、シューに少し小細工をしました
これで放熱性がアップし、引っかき制動力が上がるはずです

エンジンの載せ変えや、ディスク化はしません
旧車のままで、レースに出たいのです

フォーク、ツリー、ホイールを付けました
もちろんすべてのボルト類をステンレス化しています
いつもカスタムしながら思いますが、日本最高 または日本最強にしたいのです
今まで見たことのないMRにしたいのです
そのためには、妥協はできません

後ろ足周りがつきました
これで大体の形が見えてきました
そして僕の華々しいレースでの景色が見えてきました
本気でNSRの皮つなぎ軍団に勝つ気はありません
勝てる気もしません
ただ、前回行ったレースはいい勝負の出来るK’sガレージ軍団がいるので楽しいです
しょうちゃんは口だけ大将でした

見た目も汚く、動作も不良気味なので分解します
スイッチのオーバーホールは細かいばねが多くて嫌いです
ただ、いつも使うところなので、綺麗になると自己満足は大きい部分です

グリップはZ系のクラシックなイメージで
スイッチボディーはブラック、レバーはブラストで決めました
動作も良好で気持ちがいいです
レース車両といっても、通勤にも使います
町乗りもします
保安部品はすべて付けます

フェンダーを付けました
今回は今までにやったことのない技法でペイントしました
黒ベースにアルミのラインに真鍮コーティングです
黒に金より渋く決まってかっこいいです

ここで問題発生です
キャブはつくのを確認していたのですが、アクセルワイヤーがフレームに干渉して、異常に重くなってしまいました
ここでフレームに穴を空けて、ワイヤーを通しました
抜群のやわらかさが戻りました
キャブの取り付けも苦労の跡が見え隠れします

例のごとく南港のATCに撮影に行きました
写りはよくありません


ペイントはブラックを基調に真鍮ライン、タイヤはレースパターン、チャンバーはNSR、キャブは20パイ、シートはシングル加工と、非の打ちどころのない機能美を兼ね備えました

物々しいキャブが見え隠れします
今回は ビンテージなのに本気 がテーマでした
それは見事達成できました
速くないとバイクじゃないと言う人が僕の周りに結構います
狭い考えだなーと思っていましたが、そうかたよってしまう気持ちも分からなくもないです
速さはかなり重要な要素です

でも僕はそれだけではいやです
美しくないといやです

で、こちら
どーも作っている最中から助手が欲しそうにしています
まーしゃーないか
くれてやる事にしました

臨時ボーナスでね

それからの彼は狂ってしまいました
大型免許を持つも、小さくて速いバイク
これにしか興味がなくなってしまったようです

これをきっかけにノーティーダックスにSRX400エンジンを積んだり
チョイノリに110ccエンジンを積んだり

彼の性癖と僕のそれと、合致したきっかけになった一台です