お客さんの依頼で今回はカブの90ccです
このお客さんは以前 ATC200の3輪バギーをカスタムしてくれた人です
そのときにリアホイールを交換し、余ったリアホイールをこのカブにつけろ!!という、なんとも大変そうな依頼です
現状はマフラーとシートくらいのカスタムです

特に何の変哲も無い、普通のカブです

これが例のホイールです
極太です
こんなものが付くのかどうか分かりませんが、とりあえずやってみます

これに合うようにフロントフォークを広げてみました
テレスコタイプに変えてもいいのですが、オーナーから「カブらしさを残すんだ」という指令で、ノーマルのプレスタイプを使います

専用ハブスペーサーを作り、とりあえずほりこんでみました
結構可愛いです
次はリアです

リアも付きました
スイングアームは今後、15センチロングにします

簡単そうでここまでは結構大変でした
このあとも、チェーンライン問題や、スイングアームの強度問題など、大変なことが山積みです

こんな感じで、まったくラインが合いません
毎回毎回、チェーンラインって奴はいつも僕を困らせます
うっとおしい問題です
地味で大変な安全を優先する仕事です

スイングアームを15センチ伸ばしました
弱いです 強度が

ということで、補強しました
なかなかいいバランスです
これで、ノーマルよりもかなりの強度アップになってます
かっこよくなってきて、この仕事も楽しくなってきました


で、このスイングアーム同士を連結する材料
こちら スチールのハンドルバーを使用します
ハンドルバーの材料というと、肉厚でとっても強度があります

こちらの車両が完成してから無知なバイク屋さん
これと少しもめた経緯がございます
そのお話はまたいつか

チェーンライン問題も解決です
間に駆動をジョイントするシャフトを作りました
ドライブからアイドルへ、アイドルからシャフトを通じ、2次ドライブ、ドリブンへと駆動します
これで問題解決です

ハンドルは、前に向いてクランプを出しました
これにより、体の大きな依頼者が、ポジション的に広くなります
「これでいけるやろ」と思って作ったサイズでも、跨ってみると小さくなるんです
本当に大きな依頼者です

クランプの取り付けは同時に補強も兼ねます

マフラーを作りました
このサイレンサーはもともと付いていた、キャプトンタイプのものを、スラッシュカットにしてみました
なかなか音もいい感じです
いいラインを出しています

その後色々、ありまして
写真を撮る暇も無いほどの多忙でして、
こうなりました
パーマイエローです

ハブとハブスペーサーです
今回一番大変だった箇所です

といっている間に、出来上がってしまいました
カブのカスタムにはどうも黄色が多いようです
黄色は避けようと、オーナーと話していたのですが、あーだこーだで、黄色になりました
黄色と黒のバランスが大事です

オーナーからの強い要望で、ハンドルをハイバーに変えました
ポジションはものすごく楽です
今回、オーナーはシートに、強いこだわりを持っていたので、ワンオフで作りました
いい長さ、幅、厚みです

リアフェンダーをすっきり見せるために、テール、ナンバーはサイドマウントです
ハンドル周りも、すっきりさせるように、スイッチ類は移設しています
あるのは前ブレーキとアクセルのみです

足の大きな依頼者のために、チェンジペダルも延長しました
これが慣れるとすごく使いやすいのです
それにしても、太いホイールです

トルクロッドも延長のため、ステンレス製プラス、厚み2ミリアップで強度を確保しています

メーターはセンターに、
スイッチはその左側に移設しています

キックアームは真ちゅうでワンオフものです
いいアクセントになってます

モトモト誌さん 掲載ありがとうございます